物真似

街中
ガラスの壁に
視線釘漬け　歩く少女
誰かの色と違うと信じ
鈍色に光る少年

でも誰かは言った

「実はね、埋もれているんだ」
「見えてないんだ」
「君と言う個性は」

「皆、同じ」

脳の奥
燻るテロリズム

「内に秘めないと、疎外なんだ」
「この感情は危険なものらしいから」

外面は、いたって順調。

「皆、同じ」

脳の奥　燻るテロリズム
自信と保身を抱く
少年、少女、達

「埋もれているんだ」
「見てないんだ」
「誰も君と言う個性は」

「皆、同じ」
「きっと皆、同じ」

同じ

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